離婚後も今の家に住み続けたい。でも住宅ローンが組めない……そんなときは「1~2年後」を見据えて準備する方法があります

query_builder 2026/09/13

「離婚後も今の家に住み続けたい」

そう思っていても、

「妻は専業主婦だから住宅ローンを組めない」
「パート収入しかないから無理と言われた」
「50代だから今さら住宅ローンなんて組めない」
「夫名義の住宅を妻名義に変更するのは難しい」

このような理由で、最初から諦めてしまう方がいます。

確かに、相談を受けた時点で住宅ローンを組む条件が整っていなければ、すぐに名義変更や借換えを進めることは難しい場合があります。

しかし、私たちが離婚後の住宅問題を数多く扱ってきて感じるのは、

「今できない」ことと「将来もできない」ことは、同じではない

ということです。

実際に、最初の相談時には専業主婦で収入がなかった50歳の女性が、約1年半かけて準備を行い、最終的に夫名義だった一戸建てを自分の名義にして、離婚後も住み続けることができたケースがあります。

今回は、このようなケースをもとに、

「今は住宅ローンを組めない人が、将来に向けて何を準備すればいいのか」

について解説します。


1.離婚したら、すぐに家を売らなければならないのでしょうか?

これは非常によくあるご相談です。

夫名義の家に妻と子供が住んでいる。

住宅ローンも夫名義。

そして離婚することになった。

夫は家を出ていく。

妻はそのまま住み続けたい。

この場合、

「夫が出ていくなら住宅ローンも妻に変更しなければならない」
「でも妻には収入がない」
「だから住宅ローンを引き継げない」
「だったら家を売るしかない」

という話になってしまうことがあります。

しかし、本当に売却しか方法がないのかは、個別に検討する必要があります。

離婚に伴って住宅の所有者や住宅ローンの債務者を変更する場合、金融機関の承認が必要になります。

単純に夫婦間で「この家は妻のものにしましょう」と決めても、住宅ローンの契約上、それだけで債務者や担保設定を変更できるわけではありません。

だからこそ、

「家を売るか、住み続けるか」

を最初から二択にしてしまうのではなく、

「妻が将来的に住宅ローンを利用して、この家を取得できる可能性があるか」

を検討することが重要です。


2.今は住宅ローンを組めなくても、将来なら可能性がある

住宅ローンの審査では、収入や勤務状況などが重要な判断材料になります。

例えば、50歳の専業主婦で収入がゼロ。

住宅ローンの残債が1,000万円。

この状態で「妻名義で住宅ローンを組みたい」と言われても、簡単ではありません。

だからといって、

「あなたは専業主婦だから無理です」

で終わらせてしまうのは、少し早いかもしれません。

ここで考えたいのが、

「では、1年後だったらどうでしょう?」

という考え方です。

仕事を始める。

給与収入を得る。

勤務を継続する。

収入実績を作る。

そして、住宅ローンを申し込める状態になった段階で金融機関を探す。

このように時間を使うことで、相談時点とは状況が変わっている可能性があります。

もちろん、時間をかければ必ず住宅ローンが通るという意味ではありません。

年齢、収入、勤続状況、借入額、不動産の価値、他の借入など、さまざまな条件によって結果は変わります。

しかし、

「今は難しい」=「永遠に不可能」ではない

ということは、ぜひ知っておいていただきたいと思います。


3.実際に「専業主婦」から準備を始めたケース

以前、神奈川県相模原市の女性からご相談をいただきました。

50歳。

それまで専業主婦でした。

約20年前に購入した一戸建てで、所有者は夫。

住宅ローンも夫名義で、残債は約1,000万円。

離婚後は、妻がその家に住み続けたいというご希望でした。

その理由も非常に明確でした。

長年住み続けてきた家なので、近所には知り合いがたくさんいる。

実家も車で20分程度の場所にある。

そして何より、20年間生活してきた場所です。

離婚したからといって、住む場所まで一から変えてしまう必要があるのか。

そこで、私たちは「今すぐ名義変更」という考え方ではなく、時間をかけて条件を整える方法をご提案しました。


4.最初にお願いしたのは「仕事を始めること」でした

当時の奥様には収入がありませんでした。

そこで、

「まずは仕事を始めてください」

とお願いしました。

パートでもアルバイトでも正社員でも構いません。

目標として、年間250万円程度の収入を得られる状態を目指していただきました。

これは単に「住宅ローンを通すため」だけではありません。

離婚後の生活を考えたとき、50歳で収入がない状態をずっと続けること自体が大きなリスクになるからです。

ご本人もそのことを理解されていました。

まだ年金を受け取る年齢ではありません。

これから生活していくためには、自分自身の収入が必要です。

そして実際に就職。

月収約25万円、ボーナスなしという勤務先で働くことになりました。

年間収入としては約300万円。

当初の目標だった250万円程度を上回る収入を得られるようになりました。


5.仕事を始めたからといって、すぐに申し込むわけではありません

ここも非常に重要です。

「仕事を始めました。では住宅ローンを申し込みましょう」

ではありません。

住宅ローンを検討するためには、勤務状況や収入実績なども重要になります。

そこで、まずは1年間働いていただきました。

そして1年分の収入が確認できる状態になったところで、金融機関探しを開始。

つまり、

相談時

専業主婦・収入なし

準備期間

就職・継続勤務

約1年後

月収約25万円の給与収入

金融機関を探す

住宅ローン申し込み

審査・契約

決済・名義変更

という流れです。

この案件は、相談から最終的な決済まで約1年半かかりました。

短期間で解決する案件だけが、離婚後の住宅ローン問題の解決方法ではありません。


6.「1~2年計画」で考えることも一つの方法

私たちが離婚後の住宅ローン相談で大切にしているのが、

「今できること」と「将来できること」を分けて考える

ということです。

例えば、

今すぐできること

  • 現在の住宅ローン残高を確認する
  • 不動産の価値を調べる
  • 離婚後に誰が住むのか決める
  • 夫婦それぞれの収入を整理する
  • 他の借入を確認する
  • 離婚後の生活費を計算する
  • 住宅ローンの返済額を確認する

将来に向けて準備すること

  • 就職する
  • パート・アルバイトを始める
  • 継続して勤務する
  • 収入実績を作る
  • 他の借入を減らす
  • 必要な書類を準備する
  • 金融機関を探す
  • 住宅ローンを申し込む

このように分けると、

「今は無理だから家を売る」

という結論を急がずに済みます。


7.月々4万円程度なら、賃貸との比較もできる

今回の相模原市のケースでは、借入額が約1,000万円。

最終的な住宅ローン返済額は月々約4万円程度となりました。

もちろん、実際の返済額は金利や借入期間などによって変わります。

しかし、仮に月4万円程度で長年住んできた自宅に住み続けられるのであれば、

「離婚後に新しい賃貸住宅を借りる」

という選択肢と比較する意味は十分にあります。

しかも一戸建てですから、マンションのような管理費や修繕積立金はありません。

もちろん、戸建てにも固定資産税や将来の修繕費などは必要です。

それらを含めて、

「離婚後、自分がどこで、どのくらいの費用で生活していくのか」

を考える必要があります。

単純に「住宅ローンが残っているから売却」という判断ではなく、生活全体で比較することが重要です。


8.50歳からでも「住み続ける」という選択肢を考える

今回の事例で印象的だったのは、奥様が「この家に住み続けたい」という希望を最後まで持っていたことです。

20年間住んできた家。

近所には知り合いがいる。

実家も近い。

生活環境ができあがっている。

離婚によって夫婦関係が終わることと、これまで築いてきた生活環境まで全部手放すことは、本来別の問題です。

だからこそ、

「離婚するなら家も売る」

と決める前に、

「この家に住み続ける方法は本当にないのか?」

を考えていただきたいと思います。


9.大切なのは「離婚の日」ではなく、その後の10年、20年

離婚問題では、どうしても目の前のことに意識が集中します。

離婚届。

財産分与。

子供の生活。

住宅ローン。

そして家をどうするか。

しかし50歳の方であれば、離婚後の生活はまだまだ長く続きます。

だからこそ、

「離婚の日にどうするか」だけではなく、「10年後、20年後にどう暮らすか」

まで考える必要があります。

今回の奥様も、最初の相談時点では収入がありませんでした。

しかし、そこから仕事を始め、1年間収入実績を作り、金融機関を探し、住宅ローンを申し込み、約1年半後に決済までたどり着きました。

これは、離婚後の住宅問題を考えるうえで非常に重要な事例だと思います。


10.「今は無理」と言われた方こそ、時間を使ってください

住宅ローンの相談をして、

「無理です」

と言われる。

これは珍しいことではありません。

特に、

  • 専業主婦
  • パート勤務
  • 50代
  • 夫名義
  • 住宅ローン残債あり
  • 離婚に伴う名義変更

などが重なると、難しい案件になることがあります。

しかし、そこで終わらせるのではなく、

「何が足りないのか?」

を考えてみてください。

収入なのか。

勤続年数なのか。

借入額なのか。

物件の評価なのか。

現在のローンの整理なのか。

あるいは、離婚や財産分与の進め方そのものなのか。

原因が分かれば、時間をかけて準備できることがあります。

今回の相模原市のケースでは、それが「仕事を始めて収入を作ること」でした。


11.私たちは「今すぐ解決」だけを考えているわけではありません

離婚後の住宅ローン問題では、すぐに解決できる案件もあります。

一方で、

半年、1年、2年と時間をかけて準備することで、解決を目指す案件もあります。

私たちは、相談時点で条件が整っていないからといって、

「できません」

だけで終わらせるのではなく、

「では、何をすれば将来できる可能性が出てくるのか」

を一緒に考えることを大切にしています。

もちろん、すべての案件で名義変更や住宅ローンの借換えができるわけではありません。

だからこそ、現在の状況を正確に整理し、将来の可能性まで含めて計画を立てることが重要です。


12.離婚後も今の家に住み続けたい方へ

もしあなたが、

「離婚するけれど、この家は手放したくない」

と思っているのであれば、すぐに売却を決める必要はないかもしれません。

特に、

「今は収入がない」

「今は住宅ローンを組めない」

という場合でも、

「1年後ならどうか」

「2年後ならどうか」

という視点で考えてみてください。

仕事を始めることで状況が変わるかもしれません。

収入実績を積むことで可能性が変わるかもしれません。

住宅ローン残高が減ることで条件が変わるかもしれません。

不動産の価値を正しく把握することで、別の方法が見つかるかもしれません。

離婚後の住宅問題は、

「今できるか、できないか」だけではありません。

「今何を準備すれば、将来できる可能性があるのか」

という考え方も大切です。


「売るしかない」と決める前に、一度ご相談ください

夫名義の家に離婚後も住み続けたい。

妻名義に変更したい。

住宅ローンを妻に変更したい。

でも、現在は専業主婦、あるいは収入が少ない。

そのような場合でも、最初から諦めるのではなく、現在の状況を整理してみてください。

私たちは、離婚後の住宅ローンや不動産名義変更について、今すぐの解決だけではなく、1年後、2年後を見据えた準備からお手伝いしています。

今回の相模原市のケースのように、時間をかけて条件を整え、最終的に住宅ローンの実行・名義変更・決済まで進められた案件もあります。

離婚したら家を売る。

それが唯一の選択肢とは限りません。

「今はできない。でも、将来ならできるかもしれない」

という可能性まで含めて、一緒に考えてみませんか。


離婚後も今の家に住み続けたい。でも住宅ローンが組めない……そんなときは「1~2年後」を見据えて準備する方法があります

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離婚住宅ローンセンター

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マイライフビル 2階

電話番号:0120-689-798

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