【実例】離婚から7年後、突然銀行から住宅ローンの一括返済を求められた…。財産分与で名義変更した住宅に起きた本当の問題とは(後編)

元ご主人の協力がなければ解決できない

A様のご希望は明確でした。

「住宅ローンを自分の名義に変更し、この家で子どもと安心して暮らし続けたい。」

しかし、そのためには避けて通れない問題がありました。

現在の住宅ローン契約者である元ご主人の協力です。

住宅ローンの借り換えでは、現在の住宅ローンを完済し、新たな住宅ローンへ切り替える手続きが必要になります。

そのため、既存の住宅ローン契約者である元ご主人の協力が不可欠でした。

ところが、離婚から7年が経過し、A様は元ご主人の連絡先をご存じありませんでした。


「探してください」では終われない

当センターでは、まずA様からお話を詳しく伺いました。

最後に分かっている住所。

勤務先の記憶。

ご実家の所在地。

知っている情報を一つずつ整理していきます。

まずは元ご主人のご実家を訪問しました。

しかし、その住所は賃貸住宅で、すでに別の方がお住まいになっていました。

この時点で行き詰まったようにも思えます。

しかし、住宅ローン問題を解決するためには、元ご主人に事情を説明し、ご協力いただく必要があります。

そこで、法令に沿った方法で所在確認を進めることにしました。


戸籍からたどるという選択

今回のケースでは、お子様が元ご主人の実子であることから、適法な手続きを経て戸籍関係の確認を行い、現在の所在につながる情報を確認することができました。

ここで大切なのは、誰でも自由に戸籍を取得できるわけではないという点です。

元配偶者であるA様ご本人が自由に取得できるケースではありません。

そこで、お子様との親子関係など、法令上認められた手続きを踏まえながら必要な確認を行い、現在の住所を把握することができました。

このような手続きは個々の事情によって異なるため、同じ方法がすべてのケースで利用できるとは限りません。

だからこそ、状況を整理しながら慎重に進めることが重要です。


元ご主人への訪問

住所が判明した後、当センターでは元ご主人を訪問しました。

突然の訪問に驚かれたと思います。

それでも、これまでの経緯や現在の状況を丁寧にご説明し、

「A様は住宅ローンをご自身で引き継ぎ、今後もお子様と生活を続けたいと考えています。」

というお気持ちをお伝えしました。

離婚後7年が経過していたこともあり、お互いに直接連絡を取りづらい状況でしたが、元ご主人にも事情をご理解いただき、ご協力いただけることになりました。

このご協力がなければ、今回の解決は難しかったかもしれません。


新しい住宅ローンへの借り換え

元ご主人のご協力をいただいたことで、既存の住宅ローンを完済するための手続きが進められるようになりました。

その後、A様の収入や勤務状況、返済計画などを総合的に確認したうえで、新たな金融機関へ住宅ローンの申し込みを行いました。

審査は無事に承認され、新しい住宅ローンが実行されました。

その資金で既存の住宅ローンを完済し、

  • 不動産の所有者
  • 住宅ローンの契約者

をともにA様へ一本化することができました。

長年続いていた「ねじれた状態」は、ここでようやく解消されたのです。


「7年前に分かっていれば…」

手続きが完了した後、A様がお話しされた言葉が印象に残っています。

「離婚した時に、このことを知っていれば良かった。」

離婚時は、精神的にも時間的にも大きな負担がかかります。

親権、養育費、財産分与、新しい住まい、仕事……。

考えなければならないことが数多くあります。

その中で、住宅ローン契約と不動産名義の関係まで十分に理解することは、決して簡単ではありません。

だからこそ、離婚時には「登記」だけでなく、「住宅ローン契約」も含めて確認することが大切なのです。


離婚時によくある誤解

今回の事例から、多くの方に知っていただきたいことがあります。

それは、

「名義変更が終われば住宅ローンの問題も終わる」

というわけではない、ということです。

住宅ローンが残っている不動産では、

  • 不動産の名義
  • 住宅ローン契約
  • 金融機関との契約条件

これらを一体として考える必要があります。

どれか一つだけを進めても、後から課題が生じることがあります。


それぞれの専門家には、それぞれの役割があります

今回の事例は、誰かの手続きが誤っていたというお話ではありません。

司法書士は登記の専門家です。

金融機関は融資契約の専門家です。

弁護士は法律問題の専門家です。

それぞれの役割は異なります。

一方で、住宅ローンが残る離婚では、それらが密接に関係するため、全体を見ながら進める視点が求められるケースがあります。

今回のA様の事例は、まさにその一例でした。


離婚から何年経っていても、解決できる可能性があります

A様は離婚から7年が経過していました。

「もう今さら手続きはできないのではないか。」

そう思われても不思議ではありません。

しかし、状況を整理し、一つずつ必要な手続きを進めることで、問題を解決することができました。

もちろん、すべてのケースが同じ方法で解決できるわけではありません。

しかし、「時間が経っているから無理」と決めつける必要もありません。


今後、このようなご相談は増えていくかもしれません

近年は離婚後も住宅に住み続けることを希望される方が増えています。

一方で、住宅価格の上昇や住宅ローンの高額化により、手続きは以前より複雑になるケースも見られます。

だからこそ、離婚時だけでなく、離婚後に住宅ローンの問題が見つかった場合でも、早めに相談することが大切です。

問題が小さいうちに整理できれば、選択肢も広がります。


まとめ|「7年前の手続き」を責めるのではなく、「これからどう解決するか」が大切

川崎市幸区のA様は、離婚時に財産分与による名義変更を行い、お子様と新しい生活を始めました。

しかし、その後、不動産の名義と住宅ローン契約者が異なる状態となり、7年後に住宅ローン契約の見直しが必要となりました。

当センターでは、

  • 現在の状況を整理し、
  • 元ご主人の所在確認を適法な方法で進め、
  • ご協力をいただいたうえで、
  • 新たな金融機関で住宅ローンを借り換え、
  • 不動産名義と住宅ローン契約を一致させることができました。

住宅ローンが残る離婚では、**「名義変更」「住宅ローン」「金融機関との契約」**を一体として考えることが大切です。

もし現在、

  • 離婚後に名義だけ変更している
  • 住宅ローンは元配偶者名義のまま
  • 銀行から連絡が来て不安になっている
  • 何年も前の離婚だから相談しづらい

そのようなお悩みがありましたら、一人で抱え込まず、まずは現在の状況を整理することから始めてみてください。

「もう遅い」と思っていた問題にも、解決への道筋が見つかることがあります。


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離婚住宅ローンセンター

住所:東京都中野区中央1丁目1−1

マイライフビル 2階

電話番号:0120-689-798

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