【実例】離婚して2年経ってからでも住宅ローンと家の名義は変更できる?|世田谷区砧S様の事例

query_builder 2026/09/26

「離婚したときに家の名義を変更しなかった」

「元夫はもう家に住んでいないけれど、住宅ローンも家の名義も元夫のままになっている」

「離婚してからかなり時間が経ってしまった。今さら名義変更なんてできるのだろうか?」

離婚後の住宅問題では、このようなご相談が少なくありません。

離婚時に住宅ローンや不動産の名義まで整理できれば理想的ですが、実際には、離婚そのものの手続きや生活の立て直しを優先し、住宅については「とりあえず今のまま」にしてしまうケースがあります。

今回ご紹介するのは、東京都世田谷区砧にお住まいのS様の事例です。

S様は約2年前に離婚されていました。

元夫はすでに実家へ戻っており、現在はS様がお子様と一緒に住宅に住み続けています。

ところが、住宅ローンは元夫名義。

建物の所有権も元夫名義。

さらに、その建物が建っている土地はS様のお父様の名義でした。

「離婚してから2年も経っているけれど、今から整理できるのでしょうか?」

これがS様のご相談でした。

結論から言えば、今回のケースでは、住宅ローンを組み直し、元夫名義の建物をS様名義へ変更するところまで進めることができました。

ただし、単純な「名義変更」だけではありません。

住宅ローン、建物の所有権、土地所有者との関係、現在の収入、さらに将来的な相続まで考えながら、一つずつ整理していく必要がありました。


離婚から2年。「今さら無理なのでは?」というS様の不安

S様は、離婚から約2年が経過していました。

離婚後、元夫は杉並区の実家へ戻り、S様はお子様とそれまで住んでいた住宅で生活を続けていました。

住宅が建っている土地はS様のお父様の所有です。

一方、建物については元夫の名義。

そして住宅ローンも元夫名義のまま残っていました。

現在の住宅ローン残高は約2,500万円。

S様としては、今後も子どもと一緒にこの家に住み続けたい。

そのためには、

  • 元夫名義の住宅ローンを整理する
  • 建物の所有権をS様へ移す
  • S様が新たな住宅ローンを利用する
  • 土地は父親名義のままにする

という形に整理する必要がありました。

しかし、ここで大きな問題がありました。

S様ご本人の収入だけでは、住宅ローンの借換えに必要となる金額を用意することが難しかったのです。


妻の年収だけでは約2,500万円+諸費用の借入れが難しい

S様の年間収入は約300万円。

住宅ローン残高は約2,500万円です。

さらに、住宅ローンを組み直す場合には、ローン残高だけを用意すればよいとは限りません。

融資に伴う諸費用なども考える必要があります。

今回のケースでも、単純に「2,500万円を借りれば終わり」という話ではありませんでした。

そこでポイントになったのが、S様のお父様の収入です。

お父様には年間約250万円の年金収入がありました。

今回の住宅ローンについては、このお父様の収入も組み合わせて融資を検討することになりました。

もちろん、収入を組み合わせれば必ず住宅ローンが利用できるという意味ではありません。

金融機関ごとに審査基準があり、年齢、収入、既存借入、物件内容、返済計画などを含めて総合的に判断されます。

重要なのは、

「妻の収入だけでは難しいから、そこで終わり」ではなく、家族の状況を含めてどのような資金計画が考えられるかを検討したこと

です。


「離婚から2年経ったから名義変更できない」ということではない

離婚後の住宅問題で、よくある誤解があります。

それは、

「離婚したときに名義変更しなかったから、もう変更できないのではないか」

というものです。

しかし、離婚からどれくらい時間が経っているかだけで、住宅ローンや不動産の整理方法が決まるわけではありません。

実際には、

  • 現在の不動産の所有者は誰か
  • 住宅ローンの債務者は誰か
  • 連帯保証人や連帯債務者がいるか
  • 現在の住宅ローン残高はいくらか
  • これから住み続ける人の収入はいくらか
  • 新しい住宅ローンを利用できる可能性があるか
  • 土地と建物の所有者が誰なのか
  • 売買や贈与など、どのような形で所有権を移すのか

などを確認する必要があります。

つまり、

「離婚から2年経っている」という事実だけで判断するのではなく、現在の状態を確認して、そこから整理方法を考えることが重要です。

S様の場合も、離婚時ではなく、離婚から約2年経過した時点から具体的な整理をスタートしました。


今回は「名義変更」だけではなく、元夫から妻への建物売買として整理

今回の手続きでは、単純に登記上の名義だけを書き換えるという方法ではありません。

当センターでは、元夫が所有していた建物について、元夫からS様への売買という形で整理するための不動産取引をサポートしました。

具体的には、

  • 不動産売買の調整
  • 重要事項説明書の作成
  • 売買手続きのサポート
  • 新しい住宅ローンによる既存ローンの返済
  • 建物所有権の移転

などを一連の流れとして進めました。

ここで重要なのは、住宅ローンと不動産の所有権を別々に考えないことです。

「家の名義だけ妻に変えればいい」

「住宅ローンだけ妻に変えればいい」

という単純な問題ではありません。

現在のローンをどう返済するのか。

新しいローンをどう組むのか。

建物をどのような契約で取得するのか。

そのうえで所有権をどう移転するのか。

これらを一つの流れとして組み立てる必要があります。


実は「親の土地に元夫名義の建物」という点も重要だった

今回のS様のケースでもう一つ特徴的だったのが、土地と建物の所有者が違っていたことです。

土地はS様のお父様。

建物は元夫。

S様はその建物に住んでいる。

離婚後もその状態が続いていました。

離婚直後には、「とりあえず住めているから問題ない」と考えてしまうかもしれません。

しかし、時間が経てば経つほど、将来的な問題が複雑になる可能性があります。

特に、土地所有者であるお父様の将来の相続などを考えた場合、

「父親の土地の上に、元夫名義の建物が存在している」

という状態をそのまま残すことについては、事前に整理しておいた方がよい場合があります。

土地と建物の所有者が異なること自体が直ちに問題というわけではありません。

ただし、離婚後の元夫婦、親族、相続など複数の権利関係が絡んでくると、後になって確認すべき事項が増えていきます。

だからこそ、S様の場合も、

「今後もこの家に住み続けるのであれば、建物の名義をどうするのか」

という問題を一度整理しておくことが重要でした。


離婚から時間が経つほど「そのままにしている理由」が増えてしまう

離婚直後は、住宅ローンどころではないという方も少なくありません。

離婚そのものの手続き。

引っ越し。

子どもの生活。

仕事。

生活費。

学校関係。

さまざまな問題が一度に発生します。

そのため、

「住宅ローンは元夫名義だけど、私が住んで返済しているから、とりあえず大丈夫」

「落ち着いたら考えよう」

となることがあります。

そして半年、1年、2年と時間が経ってしまいます。

今回のS様も、まさに離婚から約2年経ってからのご相談でした。

しかし、時間が経ったからといって、住宅問題そのものが消えるわけではありません。

むしろ、住宅ローンの残高が減っていく一方で、名義や契約関係はそのまま残ります。

だからこそ、

「離婚したときに整理できなかったから、もう何もできない」

と考えるのではなく、

「現在の状態から、どう整理できるか」

を検討することが大切です。


「元夫はもう住んでいないから大丈夫」ではない

今回のようなケースでは、元夫がすでに家を出ているため、

「もう夫は住んでいないのだから、妻がそのまま住めばいいのでは?」

と思われることもあります。

しかし、居住者と所有者は別の問題です。

また、住宅ローンについても、

誰が住んでいるかと、誰が金融機関から住宅ローンを借りているかは別問題です。

元夫が住んでいないからといって、元夫名義の住宅ローンが自動的に妻名義になるわけではありません。

同じように、妻が実際に住宅ローンの返済を負担していたとしても、それだけで建物の所有権が妻になるわけでもありません。

ここを曖昧にしたまま長期間生活してしまうと、後から整理するときに確認事項が増えてしまいます。


今回のS様のケースで行ったこと

今回、S様について当センターがサポートした流れを整理すると、次のようになります。

① 現在の権利関係を確認

まず、

  • 土地は父親名義
  • 建物は元夫名義
  • 住宅ローンは元夫名義
  • 離婚から約2年
  • 現在は妻と子どもが居住

という状況を整理しました。

② 妻側の住宅ローン利用可能性を検討

S様の収入だけでは借入額と諸費用を含めた資金計画が難しいため、お父様の年金収入も含めて資金計画を検討しました。

③ 元夫の住宅ローンを返済する資金を準備

新しい住宅ローンによって、現在残っている住宅ローンを完済する方向で進めました。

④ 建物を元夫から妻へ売買

当センターが不動産取引をサポートし、重要事項説明書も作成。

元夫からS様へ建物の所有権を移すための手続きを進めました。

⑤ 最終的に妻が住み続けられる状態へ

土地はお父様の名義のまま、建物についてはS様の名義へ。

住宅ローンについても新しい借入れによって整理する形となりました。


「離婚から2年」は、相談を諦める理由にはならない

今回の事例からお伝えしたいのは、

「離婚から何年経ったら名義変更できなくなる」という単純な話ではない

ということです。

ただし、これは「何年経っても必ず変更できる」という意味ではありません。

住宅ローンの借換えには金融機関の審査があります。

不動産の所有権を移す場合にも、売買や贈与など、状況に応じた手続きが必要になります。

また、土地と建物の所有者が違う場合には、土地所有者との関係も確認しなければなりません。

だからこそ、離婚後の住宅問題では、

「名義変更できますか?」

という一つの質問だけで判断するのではなく、

「現在どうなっていて、今後どうしたいのか」

を整理することが重要です。


当センターでは「離婚後の今の状態」から解決方法を考えます

当センターには、離婚後の住宅ローンや不動産名義について、

「離婚してしまった後なのですが……」

というご相談も多く寄せられます。

離婚直後でなくても構いません。

1年後でも、2年後でも、その時点で残っている住宅ローンや不動産の権利関係を確認し、住み続けたいのか、売却したいのかなど、ご希望に合わせて整理方法を検討します。

特に、

  • 元夫名義の家に妻と子どもが住んでいる
  • 妻が住宅ローンを払っているが名義は元夫
  • 離婚時に名義変更をしなかった
  • 親の土地に夫名義の建物がある
  • 元夫はすでに家を出ている
  • 妻の収入だけでは住宅ローンの借換えが難しい
  • 土地と建物の名義が異なっている

このようなケースでは、一般的な住宅ローン相談だけでは整理しにくい場合があります。

当センターでは、これまでにも離婚に伴う住宅ローンや不動産名義の整理を数多くサポートしてきました。

今回のS様のように、一見すると複雑に見えるケースでも、実際の権利関係と資金計画を一つずつ確認していくことで、検討できる方法が見つかる場合があります。


まとめ|「もう遅い」と決めつける前に、現在の状態を確認する

離婚から2年経過したS様。

元夫はすでに家を出ていました。

土地は父親名義。

建物と住宅ローンは元夫名義。

S様は子どもとその家に住み続けたい。

しかもS様自身の収入だけでは、住宅ローンを組み直すことが難しい状況でした。

それでも、家族の収入状況を含めた資金計画を検討し、住宅ローンの組み直しと建物の所有権移転を進めることができました。

この事例で大切なのは、

「離婚してから2年経っているから無理」ではなく、「今の状態から何ができるのか」を考えたことです。

離婚時に住宅問題まで整理できなかった方も、時間が経ってしまったからといって、最初から諦める必要はありません。

もちろん、すべてのケースで同じ方法が利用できるわけではありません。

住宅ローンの残高、収入、年齢、物件、土地と建物の所有関係、金融機関の審査などによって、方法は変わります。

だからこそ、まずは現在の状況を整理することが第一歩になります。

「離婚してから時間が経ってしまったけれど、家と住宅ローンを整理したい」

そんな場合でも、一度ご相談ください。

当センターでは、離婚後の「マイホームを残す・名義を変える」という選択肢について、現在の状況から具体的な方法を検討しています。

離婚して売却することだけが、住宅問題の解決方法とは限りません。

離婚後も住み続けたい家があるなら、まずは「今の状態から何ができるか」を確認することから始めてみてください。


【実例】離婚して2年経ってからでも住宅ローンと家の名義は変更できる?|世田谷区砧S様の事例

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離婚住宅ローンセンター

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